ビットコイン相場暴落の原因?Segwit導入をめぐる問題について時系列を元にまとめてみた

この記事では今回のビットコイン暴落の原因である(と思われる)Segwit 回りの問題について、タイムラインを辿って解説する。
(タイムラインに関しては上記の画像を参照。)

BIP-141(Segwit)に関して

今回の騒動はこの BIP-141(Segwit) を適用するために起きた騒動である。

Segwit についてはこの記事を参照してもらいたい。
簡単に説明すると、ビットコインの容量問題を解決するためのアップデートである。容量問題という早々に解決したい問題のために、アップデートを行うための多数決システム(『BIP-91に関して』の項目で説明)に特例を作る動きが様々な物議を呼んでいる。

この BIP-141 のデッドラインが今月の7/31であり、7/31にBIP-141が可決されなければ BIP-141(Segwit) を可決させるための BIP-148 が行われる。
デッドラインまで何もしないというわけではなく、7/21には BIP-148 とは別の BIP-91 という計画がある。

7/21から始まるBIP-91に関して

ビットコイン(ブロックチェーン)の仕組みをアップデートする際、中央管理者のいないビットコインのシステムではそのシステムを支えている採掘者による多数決(に似たような物)でアップデートの提案に対する決議を行っている。
その多数決の行い方をざっくりと説明すると、アップデートを行ったシステムで採掘することで”賛成”という形になり、賛成が一定数を占めると正式な仕様として認められる。
BIP-91はその多数決の仕組みに「Segwitに対してだけ可決されやすい状況にする」ための仕込みを行う物だ。
(大雑把に数値で表すと、95%の賛成で可決されていた物が80%になるといった感じだ。)

補足: BIP-xx に関するややこしい部分

BIP-141やBIP-148など一見すると番号が大きい物ほど時系列的に新しく見えるが、そういうわけではないらしい。
BIPの一覧ページ(https://github.com/bitcoin/bips)に提案された日付が載っているが、BIP-141は2015年に提出された物で、それより番号の若いBIP-91は2017年に提出されている。(BIP-91自体がBIP-141のための案なので当たり前ではあるのだが。)


番号が飛んでいる部分も多い事がわかる。

何故 Segwit は可決されないか

単純に言うと反対する勢力が存在するからだ。主に「Bitcoin Unlimited」という思想を支持している人達から反対されている。
理由としては Segwit を実装することによってBitmain社が扱っている「ASIC BOOST」というマイニングに有利な技術が使えなくなるからだ、と言われている。

8/1に行われるBIP-148(UASF)に関して

UASF についてもこの記事を参照してもらいたい。
大雑把に表すと、採掘者だけで行われてきた多数決を採掘者以外の利用者も参加できるようにしたといったイメージだ。
採掘者はBIP-148仕様の採掘によって多数決に参加するが、採掘者以外の参加の方法としては取引所やウォレットをBIP-148仕様の物にアップデートする事でBIP-148仕様で採掘されたコインしか受け付けないというアプローチだ。この変更によって取引所やウォレット運営者を通じて採掘者にBIP-148を催促できるようになった。

7/31に Segwit が通れば問題は収まる

全ては Segwit を通すための事柄なので、Segwit のデッドラインである7月31日までに無事 Segwit が可決されれば全て丸く収まる。

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Cocco

ブロックチェーン技術に興味があります。ETHなどのアルトコインに付随する技術、暗号化、etc...。Webの技術にブロックチェーンを活かしたいです。 NEM5円の時に参入しました。

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